投資リスクを低くする3つの方法 - 香港カラフルFP

投資リスクを低くする3つの方法

投資においてリスクを低く押さえる方法がいくつかあります。それは、分散、ドルコスト平均法、そして時間です。

分散:最適な投資ポートフォリオを構築しよう

分散とは、投資ポートフォリオの中で、同じ投資資産でも異なる種類、または、そもそも異なる投資資産を保有すること、異なる市場、地域や国に投資をすることを示します。分散は投資マネージャーがリターンを大きく減らすことなくリスクを低減する為の一般的な手法となっています。リターンの相関関係が低い資産を同じポートフォリオに入れることにより、リターンを犠牲にすることなく、ポートフォリオ全体のリスクを大きく押し下げることが出来ます。

では、どうして分散することにより、リスクを下げることが出来るのでしょうか?これは市場がすべて同じ動きをするわけではなく、投資資産のいくつかは市場の動きに対して異なる動きをすることによります。つまり、同一の市場または経済の動きに対して、ある投資資産は価値を落とす一方、他の投資資産は価値を上げることがある、ということです。

例えば、経済が停滞する状況下では、経済リスクを受け、株式市場が低迷しますが、同時に、低金利により債券価格の情報をもたらし、債券市場を持ち上げます。

もう一つの例では、原油価格の高騰が挙げられます。原油価格の高騰は航空会社や製造業、電力会社といった燃料に依存する会社に好ましくない影響をもたらしますが、石油会社といった会社にとっては良い影響を与えることとなります。

つまり、ポートフォリオの中に、航空会社と石油会社といった両方の株式を保有しておくことで、航空会社に対する原油高騰の悪影響を石油会社に対する好影響によって、押さえることが出来ます。

バランスのとれたポートフォリオ、つまり、様々な投資資産への投資によるリターンは、1種類だけの資産への投資に比べて、変動が少ないものになります。これは投資リスクを分散することが出来ているからです。投資を行うに際して、全ての玉子を一つのカゴだけに入れることは常々避けなくてはなりません。これは投資ファンドの基礎となる概念でもあります。

次の図ではポートフォリオにより多くの資産を入れることにより、ポートフォリオ全体のリスクが下がることを示しています。

投資ポートフォリオを分散構築

ドルコスト平均法:安く多く買い、高く少なく買おう

マーケットが底を打ったところで投資を始めることが出来ることは、投資家にとっての夢です。しかし、いつマーケットの底であるのかは、誰も知ることが出来ません。それに反して、市場が天井である時につかまってしまう人をよく見かけることが出来ます。投資家は安く買い、高く売りたいのですが、実際は、高く買い、安く売ってしまっているものなのです。

ドルコスト平均法は、投資家が適切でない時に全ての資金を市場に投入することを防ぐテクニックです。この方法では、一定間隔で、一定の金額を投資します。では、例を見てみましょう。とある投資家が株式Aに15万円投資しようとしていますが、いつが投資に適した時期であるのか定かではありません。それで、その投資家は投資資金を3万円に5等分し、毎月の中旬に株式Aを3万円づつ買うことにしました。この表では、その投資家の取引履歴を表しています。

市場価格 購入株式数
1月 50円 600
2月 60円 500
3月 40円 750
4月 25円 1,200
5月 50円 600
購入株式数合計
1株あたり平均価格
3,650
41.1円

表からは、投資開始時期と終了時において、株式Aの価格が50円と変わりがないのにも関わらず、この投資家は平均購入価格41.1円でポートフォリオを構築しています。これは、一定額の投資を行っていることにより、株価が割安の時期に株を多めに購入、また、株価が割高の時期に株を少なめに購入することにより、より低い平均価格での買い付けを実現しているのです。

時間:投資はあせらず、じっくり、ゆっくりと。

時間は投資家が複利効果により役に立つだけではなく、投資リスクを緩衝してくれる助けにもなります。ハンセン指数のグラフにおいて、株式市場が上下の変動を伴いながらも、基本的には上昇トレンドを率いていることが分かるかと思います。不幸にも1997年のマーケットがピークを迎えていた時期に投資を始めたとします。もし、その投資を2007年まで続けていたとすれば、利益を得て、投資を終了する機会を得ることが出来たのです。しかしながら、もし、短期的な投資家で、1998年にその投資を終了していれば、お話は全く別のものになっていました。

恒生ハンセン指数
【出典:HKEx Fact Book】

もし、投資家が十分に長い期間にわたり市場に留まることが出来れば、ほとんどの株式は元の水準に戻り、過去の高値を追い越す傾向がありますが、その待機期間は不確定なものです。例えば、日経225インデックスは、1989年に記録した最高値の38,957をまだ下回っています。これはまた分散投資の重要性を示すまた別の事例でもあります。