テンセント株式分割で勢いに乗る 予測を勝る四半期業績 収入は多元化 - 香港カラフルFP

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テンセント株式分割で勢いに乗る 予測を勝る四半期業績 収入は多元化

テンセント(0700)の四半期業績が予測よりも好調で、特殊収益要因を除いても、利益成長は予測よりも良いものだった。テンセントの携帯電話ゲーム収入は対前四半期で力強く2倍となっており、注目される焦点となった。しかし、ネットショップモールの京東(JD.COM)や華南城(1668)などに資本参加したり、O2O(オンライン・ツー・オフライン)や物流業などに進出し、将来の収益を更に多元化しようとしていることも見逃せない。テンセントは先週木曜日に株式分割を行い、1株500香港ドル程に上昇し、5万香港ドルからの取引だったが、今月29日から1株100香港ドル程となり、1万香港ドル程の価格で取引出来るようになり、再び取引が過熱することは難しくない。

香港証券取引所における大型銘柄であるテンセントの第1四半期業績は良い知らせであり、株主帰属利益は前年比と前四半期比で60%と65%の伸びとなり、64.57億人民元となった。京東との提携費用や文化中国(1060)の持分の売却などの1度きりの収益影響要素を除くと、純利益は51.94億人民元に達し、前年比と前四半期比で29%と17%の上昇となる。

テンセントの第1四半期の収入は36%増の184億人民元に達し、粗利益は40%増の106億人民元であり、予測よりも良い業績であり、コスト増加抑制を反映したものだった。テンセントは四半期毎に業績を公開しており、透明度が高く、予測を超えた第1四半期の業績は市場を喜ばせるものであった。

携帯電話ゲーム収入が前四半期比で2倍と力強い伸び

微信(ウェイシン WeChat)のアクティブユーザーは3.96億で、前四半期比で11.5%の増加であり、前四半期の5.7%増加よりも速い増加であった。微信(WeChat)はユーザーのアカウントを銀行カード、支払・買い物、携帯ゲームなどといった多くの付加価値サービスに紐づけられる。これはテンセントがモバイルインターネットやO2O事業を進める上で、重要なプラットフォームとなり、ユーザー数の上昇がグループが発展ペースを速めていく上で好材料となっていく。

マーケットの注目が集まる携帯電話ゲーム事業は、収入が18億人民元で前四半期比で2倍という力強い上昇となった。ゲーム事業が全体の収入に占める比率は17%に達し、昨年第4四半期よりも10%上昇し、有料ユーザーも1倍を超えて増加した。モルガンスタンレーによると、テンセントの携帯ゲーム事業は対応能力が持続して上昇、これが下半期のオペレーティングレバレッジと利益率を上昇させ、今後3年の利益は25%から30%の上昇を維持すると予測している。

携帯ゲーム事業は佳境に差し掛かることから、マーケットではテンセントの次の成長領域に関心を持ち始めている。テンセントはまだネット金融について言及しておらず、投資家をかなりがっかりさせたが、第1四半期に投資した電子商取引プラットフォームやO2Oなどの事業は将来の成長エンジンと期待される。

京東モールに資本参加 投資収益に期待

テンセントは有している多額の現金を使って、事業提携企業に対する大幅な投資を行い、その金額は134.16億人民元であった。その内、3月にはテンセントは現金で電子ビジネスサイトの電子商務サイトである易迅の9.9%の持分を取得した。京東の普通株式3.5億株を取得し、その金額は87.89億人民元と公表されている。他に、テンセントが取得協議が既に成立しており、京東が新規株式公開した後に更に持分を増やすとしている。双方の事業協力が実現しなかったと想定しても、テンセントが保有する京東の株式だけでもテンセントにとって投資利益を期待することが出来る。

四半期業績発表に株式分割が重なり、テンセントの株価は先週木曜日に一時は9%近く急騰し、112香港ドルとなり、時価総額が2億人民元の水準に戻った。留意すべきは、テンセントの先週木曜日の株式分割である。現在の取引開始には5万香港ドルあまり必要となるが、株式分割後は1万香港ドルあまりに減少する。これは今月末から更に多くの個人投資家が取引に加わり、取引が盛上がることを意味している。この他に、テンセントにとっての好材料としては、滬港通(上海・香港ストックコネクト)が今年末までに開始し、中国国内の投資家が国内では買えないテンセントの株式を買い求めることが予測される。

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