食料価格上昇で農業ファンドに注目 - 香港カラフルFP

Home »  マーケット・ニュース »  食料価格上昇で農業ファンドに注目

食料価格上昇で農業ファンドに注目

香港一のビジネス成功者で「超人」スーパーマンとも呼ばれる李嘉誠(リーカーシン)氏が以前に植物成分で作られた玉子に投資したことが香港中の話題になっていました。植物玉子は世界の食料不足問題を解決する助けになると望まれ、多くの著名投資家からの投資を得ています。食料関連の投資は、投資において、熱いテーマの一つになってきています。

国連の予測によると、世界人口は2009年から2050年にかけて、35%増加し、90億人を超えるようになります。その期間に食料商品は1倍以上も増加し、2005年から2030年の期間で、全世界の農業生産の伸びはアフリカとアジア等の新興市場が主となり、アフリカでの成長は61%、アジアでは25%となると予測され、この2地区における将来の食料需要もまたそれ以上に増大すると予想されています。

人口爆発 食料需要は急増

賃金上昇に伴い、新興市場の人口は農村から都市に移動し、地域内の食料需要が急増します。例えば、中国の食料輸入はこれを理由に持続して上昇しています。

新興市場での賃金の上昇は、消費者の飲食習慣は先進国と近いものへと変化していき、穀物の需要は減少し、魚や肉類の需要は増加します。しかし、近年の世界における穀物への需要は増加はしてますが、減少はしていません。その理由は、穀物は家畜の主要な飼料の一つであることです。例えば、1キログラムの牛肉を生産するには、10キログラムの穀物を必要とします。1キログラムの豚肉を生産するには4から5.5キログラムの穀物が必要です。このように肉類の需要が世界的に上昇し、その背後では穀物への需要もまたその倍数で増加するのです。

注意しておきたいのは、人口移動と都市化の加速は、全世界的に農地を急速に減少させる、ということです。国連の資料によると、全世界の人口が1997年から2007年の間に14%近く増加し、穀物生産量は12%増加しただけでした。需要が大幅に上昇し、供給が持続して減少する状況において、食品価格は自然と上昇し、同時に、農産品が投機家の対象となり、近年は農産品の先物は変動性を持つようになり、農産品先物に直接投資をするのは極めてリスクが高くなりました。

ファンドを通した間接的な投資では、農産品や関連する先物に直接投資を行うファンドも少なくありません。年初から現在までの商品に投資する農産品ファンドの平均リターンは4.6%上昇、過去3ヶ月のリターンは5.22%下落となっており、これらのファンドが農産品先物価格の変動の影響から必ずしも抜け出すことが出来ない、ということを反映しています。ですので、リスクの高い投資を受け入れることができる投資家だけが、この種のファンドを投資の中に組み入れることが出来る、と言えます。

利益上昇と見られ、農業株はプレミアム価格に

マーケットには、投資の主要部分を農業株で行うファンドもあるが、農産品の需要が上昇し、それを農業株の利益に転化出来るのかどうか?という点が気になります。過去10年の農業企業の利益は増加しており、MSCI世界指数に比較して、2倍以上となっています。農業企業の利益は持続して速い成長を見せると思われており、市場におけるこれらの考えが農業株にプレミアム価格を与えています。これは、農業セクターの見通しが良いと考えられ、特に農業生産力の向上が見込まれたり、農業生産プロセスを改善することが出来る企業が良いと見られています。株式に投資する農産品ファンドの年初から現在までの平均リターンは3.3%で、過去3ヶ月のこれらのファンドの平均リターンは2.98%となっています。

香港カラフルFP
さあ、自分年金をはじめよう!
今日から始める海外投資講座