資金が戻り、ネット銘柄とマカオカジノ銘柄は息を吹き返すか - 香港カラフルFP

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資金が戻り、ネット銘柄とマカオカジノ銘柄は息を吹き返すか

昨年は追い風が無かったマカオカジノ株とネット株だが、今年上半期も光明が差すことも無く、第2四半期は更に利益確定の売りが顕著であった。しかし、香港ドル高となり、明らかに資金が流入してきており、マカオカジノ株とネット株は再び注目を浴びている。中国国内では不正追放キャンペーンの影響を受けているが、関連する悪い材料は既に織り込んでおり、また、滬港通が10月に開始されることもあり、マカオカジノ株は有望株に転身、株価指数を構成する重要銘柄は特に有望視される。ネット株はアリババが来月にアメリカで上場することもあり、勢いを得て、一転するだろう。

上半期を振り返ると、恒生ハンセン指数に変動はあったが、上昇方向ではなく、僅かに115ポイント減少しただけだが、変動幅は2332ポイントもあった。しかし、下半期に入った取引第1日目は恒生ハンセン指数は359ポイント上昇、23549ポイントとなり、今年1月2日につけた23469ポイントの高値を突破した。下半期の香港株式市場を展望すると、市場は全体的に楽観的であり、その理由は中国・香港株式市場が外国市場と競っており、その他新興国市場の上昇に追随して、ホットマネーが香港に流入するであろうからだ。

香港ドルが強く 資金は流入

近日、香港ドルに対する需要が高く、香港ドルは先週は7.75の為替介入ラインを触れた。香港金融管理局(HKMA)は数回にわたり、香港ドル売りの介入を行った。香港金融管理局によると、最近になり香港ドルの需要が増加しており、部分的には香港ドルによる合併九州や配当支払いといった実需を反映したものとなっている。投資の面から見ると、企業が事業に対する信頼感が高まっており、海外資金が下半期に香港株式市場に流入してくる可能性が非常に高く、恒生ハンセン指数の動きを押し上げることとなろう。

昨年は勢いがあったマカオカジノ株とネット関連株だったが、今年の第2四半期は明らかに調整に入っており、今年の高値・安値を比較すると、下げ幅は3ー4割となっており、もし、資金は再び戻って来るとすれば、マカオカジノ株とネット関連株は勢いを得て、全体的に上昇するであろう。マカオカジノ株とネット関連株はベータ値が高く、マーケット全体に対して変動が大きい株式であり、近日の香港ドル高をにより、資金が香港株に流入すれば、変動が比較的大きいこの2つの銘柄に資金が集中すると思われる。

マカオカジノ株の上半期の動きは不良で、主な理由は中国国内の不正取締による影響を受けたこと、マカオにおける旅客の滞在期限を厳しくしたことに加え、政府がカジノ内の宝石・高級時計店における銀聯カード(ユニオンペイ)の使用を禁止し、そのターミナルを撤去したというニュースが流れたことにより、マカオカジノ株に打撃を与えることとなった。

カジノ株を選ぶならギャラクシーとサンズ

しかし、マカオ政府の発表によると、7月からカジノ内で利用できるカード読取機を増やすことが出来なくなる。しかし、既にカジノ内でカード読取機を利用している店舗に利用停止や撤去を要求したことはない、と強調した。このニュースがマカオカジノ株を刺激し反発、ブルーチップである
銀河娯楽(0027 ギャラクシー)と金沙中国(1928 サンズ)は6取引日連続で上昇した。

これにより、マカオカジノ株とネット株は買いであると見られており、本当にカジノ内で銀聯カード(ユニオンペイ)がターミナルの利用が全面禁止されてないのであれば、ユニオンペイで支払いを受付ける業務は継続されことが予想される。マカオの最低賭金額は世界で一番高く、全体の賭け金額も大きく、マカオカジノ企業はまだ利益を生み出すことが出きるが、ただ、その伸びが緩慢なだけだ。

マカオカジノ銘柄の株価は既に高値から下落し、今が買入時と考えられ、ハンセン指数を構成する銀河娯楽(0027 ギャラクシー)と金沙中国(1928 サンズ)は選択肢に真っ先に入る。中でも銀河娯楽は高い位置にある。両社とも新しいプロジェクトがあり、銀河娯楽の株価調整が大きくあったので、より買いに値すると考える。

7月のカジノ収入は更に上昇の見込み

先週公表された6月度のマカオカジノの収入は約272億パタカで昨年比4%減、前月比16%減となり、5年で初めての下落となった。マカオカジノにとって最悪の数ヶ月は過ぎ去り、7月はワールドカップの影響も徐々に消え、マカオカジノ収入は回復し、2%減から”%増になると思われる。過去を振り返り、2009年1月と2012年7月といったマカオカジノ収入が底であった時機は、マカオカジノ株は評価を上げていた。マカオカジノの6月度の収入が減少したのは想定内で、その理由は6月は伝統的にオフシーズンであり、且つ、ワールドカップの影響を受けるからである。だが、7月に入るとワールドカップは終了し、夏休みシーズンが訪れ、多くの観光客がマカオ旅行にやって来ると予想され、マカオカジノ株にとって、好材料が揃っている。

しかし、マカオカジノ銘柄とネット株が短期の反発か、長期のトレンド変化であるかどうかを見極めるのは難しい。歴史的に高値水準にあり、株価調整も既に大幅に行われており、中国・香港株式市場は海外市場に出遅れており、資金が流入、一巡し、短期の反発だけになりえる。しかし、10月の香港・上海株相互取引である滬港通が正式に開始し、知名度のあるマカオカジノ株は中国国内の投資家に受け入れられ、良い動きとなるが、その後の株価は上下を繰り返すだろう。他に良さそうな銘柄は金沙中国(1928 サンズ)と澳門博彩(0880 SJM)で、サンズは中産階級の顧客が比較的多く、VIPルーム収入減少による影響が比較的小さいと見られ、澳門博彩は配当利回りが高く、5%近くある。

アリババ上場前に投機ブーム

ネット銘柄株では、中国国内の巨大ネット企業であるアリババが8月8日にアメリカで上場され、上場を前にネット株を刺激する可能性があり、短期的な投機が行われるであろう。ネット株の中では、モバイルゲームの動きはいまいちで、上場前に市場が過度に期待しすぎていた感がある。一方、利益にしっかり支えられている騰訊控股テンセント(0700)や金山軟件(3888 キングソフト)などはまだ期待が持てる。

ウェブアプリや携帯アプリを開発、運営する金山軟件(キングソフト)は今年利益を2割を超える増加を見せ、株価が10日線、20日線を上回っており、更に跳ね上がる可能性もある。注意すべき点は、12.2%の株を有する動画共有サービスの迅雷がアメリカで上場し、上限価格の高い発行価格であるということである。

金山軟件(キングソフト)の経営陣によると、今年下半期に携帯ケームを3、4種類提供し、携帯ゲームによる収入の他、オンラインゲーム収入が20%以上の増加となると見ている。また、グループ下にある獵豹移動(チーターモバイル)が5月にアメリカで上場した後、今後2,、3四半期は大幅に上昇する能力があるとしており、目標株価26香港ドルで長期買入という評価を受けている。

騰訊控股テンセント(0700)は他企業を立て続けに買収しており、オーガニック・グロース(自立成長)のスピードは遅く、買収した企業とのシナジー効果が現れるのにも時間がかかるだろう。また、グーグルやアップルといった他の大型ネット企業より現在の評価は高く、利益の大幅成長がなければ、現在の株価水準では魅力的ではなく、1年内の高値を試すぐらいであろう。

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