米国預託証券ADR弱く、香港株式は調整か HSBCの業績発表で大局を左右か - 香港カラフルFP

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米国預託証券ADR弱く、香港株式は調整か HSBCの業績発表で大局を左右か

弱気なニュースが次々と打撃を与え、アメリカ株式市場は先週大きく下落した。これにより、香港株式市場も軽い調整が行われると考えられる。しかし、資金が流入するファンダメンタルは変わっていない為、マーケットは20日線である23800ポイントの水準で強いサポートがあると見られる。HSBC(0005)が今日のマーケーット終了後に業績を発表を行い、マーケットの行方を左右すると思われる。

インフレ懸念、アルゼンチン、ポルトガルのデフォルトのニュースや上場企業業績が今ひとつだったことにより、アメリカの三大株式指数は落ち込み、先週金曜日の香港株式市場は連続していた伸びを断ち切られ、終値24532ポイントとなった。ダウ指数は先週金曜日終値が69ポイント安の16493ポイントとなり、香港株式の米国預託証券(ADR)の動きも弱いものとなり、今日の香港株式市場は80ポイントを越える下落となるかもしれない。

恒生ハンセン指数は23800ポイントにサポートあり

重要銘柄であるHSBC香港上海銀行(0005)が今日業績発表を迎える。市場は上半期は利益が後退していると予測しており、米国預託証券のHSBCは先週金曜日の終値は81.96香港ドルで香港市場の終値に比べ1%安だった。中国移動(0941 チャイナモバイル)は84.54香港ドルで、香港市場終値に比べ0.9%だった。国有企業の預託証券は全体的に好調で、中国石油化工(0386 シノペック)と中国工商銀行(1398)の米国預託証券ADRはともに香港市場終値から0.3%上昇した。

香港株式市場は買われ過ぎの感が有り、先週金曜日は明らかに海外勢による利益確定売りの下落であり、今週は調整が続くが、その調整幅はあまり大きくないと思われる。中国国内で公表された製造業購買担当者指数(PMI)は好ましいものであり、中国国内経済のファンダメンタルが徐々に改善していることを示している。しかし、そのニュースがもたらす効果は既に上昇相場に反映されているものと見られる。

今週の市場はHSBCの中期業績発表に注目している。主要銘柄の業績発表を待たずして、既に相場が高騰しており、もし、実際の業績が市場予想よりも良いとしても、必ずしも市場上昇へとつながらないだろう。しかし、滬港通 が開始する前に香港株式市場への資金流入はまだまだ力強く、恒生ハンセン指数は24260から23800ポイントのサポートがあると考えられる。

HSBCの上半年は12%減益

HSBC(匯豐控股)の中期業績は、新興国市場と資本市場での増収の原動力に乏しい中、次期の税前利益を62億米ドルとしており、前期比で8%減益となっている。上半期の税前利益は前年比で後退しており、半期で123億から131億米ドルとなり、前縁比で6%から12%減少している。

HSBCはここ3年で事業売却や閉鎖を立て続けに行っている。アジア地区事業の成長も弱まっており、増収となる原動力には乏しいと見られる。財務指標では、株主資本利益率(ROE)が過去6年中5年が1桁となっており、収入が弱って来ている中で12%から15%としていた目標を達成するのは今年は必ずしも出来ないと思われる。HSBCの四半期の税前利益は前年比で29%成長して、上半期の税前利益がようやく前年の水準になるぐらいので、上半期の利益減少は多いにありえると見ている。

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