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「滬港通」は外資をA株に呼び寄せる道となる

上海・香港間で互いの上場株式に対する直接投資を相互に認める制度「滬港通」(上海・香港ストックコネクト)に対して、以前はA株投資家からの注目度は低かったが、最近の中国国内の様々な証券会社が投資家とコミュニケーションを取った後の報告によると、A株投資家の「滬港通」に対する注目が明らかに上昇している。

滬港通においてA株の総投資金額は3000億人民元となっており、一日あたりの買入上限額は130億となっている。香港株式の総投資限度額は2500億、一日の買入上限額は105億となっており、一日あたりの金額は市場取引の一日の取引量の10%から20%に相当し、カバーされる株式は市場時価総額の80%近くに占めるに及び、短期的な影響を無視することは出来ない。

下半期に価格差取引で価格収斂

マーケットでは、QFII限度額をまだ利用しきっていない為、外資はA株に対して興味が大きくないと認識しているかもしれないが、これは誤解と思われる。現在のA株QFII限度額は中国証券監督管理委員会(CSRC)と中国国家外貨管理局の批准を得た後にようやく利用することが出来るものであり、利用限度額の透明度はとても低い。海外の投資家で滬港通に対して、興味を示すのは次の投資家になると思われる。まず、規模の大きい長期運用を行うファンド。(既にQFII限度額があるが、充分でない) 次は、比較的小規模なヘッジファンド。(QFII限度額割当がなく、滬港通によりA株投資を行うことが出来る) そして、富裕層の個人投資家などがあげられる。A株が今後数ヶ月でシステムリスクが出て来なければ、滬港通開始後に、より多くの投資家がこの機会を使って、A株に投資するようになると思われる。

A株市場は以前閉鎖的であり、香港株式市場は開放的という特徴があります。この為、滬港通がA株市場に与える影響は香港株式市場よりも大きいものと言えます。この他、中国国内の証券会社を通じて香港株式を購入出来る「港股通」では口座残高が50万人民元以上の投資家が対象となっており、これはA株投資家個人口座の2%にも満たない数となっている。恩恵を受けることができる株式は次の三種類と考えられる。まずは、取引量が拡大する恩恵を受けることができる証券会社と証券取引所。次は、上海、香港の両地で上場し、片方の市場よりも割安になっているA株、もしくはH株。最後は、両方の市場で片方の市場に対して少なく、価格も合理的、もしくは安い株式。

万科に乗換ブーム

万科企業(2202)を例として見てみます。先週金曜日はB株からA株に転換した後空売りできる第一日目であり、先週木曜日の終値で計算すると、H株の価値はA株に対して30%超の高値となり、先週金曜日は多くのヘッジファンドが万科企業のH株を空売りし、A株を購入した為、H株の価格が6%も下落、取引高は5200万株で、平均取引高の3倍となりました。

ヘッジファンドは港股通実施後、A株とH株の価格で裁定取引(アービトラージ)し、価格差が収斂すると思われ、この空売り取引は人気が高く、先週金曜日の万科企業H株を借りる際の金利が年利12%にも高くなりました。多くの大型銘柄のA株がH株よりも安く、この種の裁定取引が今年下半期のブームとなり、A株の吸引力は相当良いと思われる。

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