資金流出による三重の打撃を警告 滬港通がホットマネーの引き金 - 香港カラフルFP

Home »  マーケット・ニュース »  資金流出による三重の打撃を警告 滬港通がホットマネーの引き金

資金流出による三重の打撃を警告 滬港通がホットマネーの引き金

7月に入り、資金が再び香港に流入し、香港金融管理局(HKMA)は一旦ホットマネーが流出し始めると、香港に対して衝撃を与えると、幾度か既に警告している。しかし、香港金融管理局総裁である陳徳霖(ノーマン・チャン)氏は資金が流出する時期を予測するのは難しいと昨日表明した。この他、資金の流入が「滬港通」により引き起こされたものかもしれないと初めて認めた。

7月以来、香港に流入した資金は750億香港ドルを超えた。陳徳霖(ノーマン・チャン)総裁によると、今回の資金流入は2段階に分かれており、1段目は7月の上中旬で、主に企業の配当や吸収合併活動によるものであった。

2段目は7月下旬で、300億香港ドル超にも及び、中国と新興市場のファンダメンタル面の改善が部分的な要因であり、ファンドも関連市場の見通しを良いと見方を改め、資産を移し替え、中国・香港株式を増やしている。

先週金曜日まで、香港金融管理局はまだ資金の流入が「滬港通」と無関係であるとしていた。しかし、資金流入の一部が株式市場に入って来ており、広義には「滬港通」が要因となっているかもしれない、と陳徳霖(ノーマン・チャン)総裁が遂に認めた。ニュースではこの頃ロシアの資金がリスク回避の為に香港に流入しているとされている。香港は資金の出入りが自由な地域であり、資金の出所については追跡していない。報道で指摘されたロシア企業2、3社が保有する現金を香港ドルに両替するのであれば、金額が多くはなく、その支払いを主に米ドルやユーロで行うのであれば、香港ドル保有には限界があり、香港株購入にはならないだろう、と指摘した。

1%の利息差になれば資金流出の誘因に

陳徳霖(ノーマン・チャン)総裁はまた、アメリカで利上げがなされ、利息の正常化がなされた後、香港からの資金流出を触発しかねず、続いて、流動性収縮、金利上昇、資産価格の下落という三重の打撃に見舞われる、と数日前にコメントしていた。昨日のこれに補充したコメントでは、現在の香港とアメリカの利率はほぼゼロに近く、資金の流出につながることは難しい。しかし、アメリカの利率が香港の利率よりも100ベーシスポイント高ければ、資金が米ドルへの流入を開始する強力な誘因となるとしている。しかし、これがいつ発生するかについては、不確定要素が大きく、市場では今年のアメリカの利率が大きく上昇する可能性は大きくないと予想している。この予想がどうであれ、アメリカの利上げのスケジュールは早くて市場が予想する来年中であろう。

資金流出のスピードを予測するのは難しく、米国での利上げスピードがどれくらい速いものであれかどうかを見る他、市場が香港の不動産市場と株式市場を良好と見ているかどうか、という点にも注視する必要がある。

現在香港にある膨大な資金ベースをもってすると、突然多額の資金が流出するリスクは高くなく、資金流出により香港の流動資金が収縮することになれば、その際に、香港の預金・貸付金利が上昇するだろう。

滬港通の開始を控え、上海証券取引所と香港証券取引所(0388)の幹部が昨日、香港において証券会社と滬港通実施に関する座談会を行った。出席した証券会社によると、主要な議論は、手数料の徴収、人民元の両替などといった滬港通運用時の技術的な問題になっている。証券会社業界ではこれを機会に中国国内で開業したいという要望を上海証券取引所に対して伝えるものになっている。

香港カラフルFP
さあ、自分年金をはじめよう!
今日から始める海外投資講座