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中国・個人投資家に人気の「滬港通」上海・香港ストックコネクト銘柄は?

上海・香港間で互いの上場株式に対する直接投資を相互に認める制度「滬港通」(上海・香港ストックコネクト)の10月からと予想される開始を控え、直接的に利益を享受する香港証券取引所(0388)や優良株である中国移動チャイナモバイル(0941)やテンセント(0700)もひたひたと株価を上げて来ている。同様に、「滬港通」(上海・香港ストックコネクト)の恩恵を受ける中型株が資金の次の目標となると考えられる。市場における分析をまとめると、中国国内でまだ上場していない香港株式は、中国の個人投資家を引きつけており、科学技術、文化産業、輸出工業、ヘルスケアをテーマにした銘柄や知名度が高い中型株がダークホースになると見られる。

「滬港通」(上海・香港ストックコネクト)の話が今年4月から出て来てから、香港株式市場が盛上り、取引高も増加し、最近になって、恒生指数(ハンセン指数)が25000ポイントの大台を突破、市場の雰囲気も楽観的なものとなってきている。

「滬港通」はまだ正式に開始していないが、滬港通関連銘柄は既に上昇しており、直接的な恩恵を受ける香港証券取引所(0388)はここ3ヶ月で30%を超える株価上昇となった。また、中国国内ではまだ上場していない大型優良株である中国移動やテンセントも20%を超える株価上昇となった。同時に中国資本の証券会社株式とA株ETFも、ここ数ヶ月で資金流入があり、平均15%から20%の上昇となった。

香港証券取引所発表での頻繁なテスト 滬港通の開始がまもなく

香港ではこの週末(23日と24日)に滬港通の接続テストが行われ、香港証券取引所発表の予定では、8月30日、31日、そして9月13日にも2度テストが行われる。これは滬港通の正式な開始が近づいてきていることを意味している。

資金が続々と香港株式市場に流入してきており、中型の滬港通関連銘柄が次のターゲットとなってきている。中国国内から香港株式に投資する個人投資家が多くなると予想され、実際の市場需要は現在の限度額である2500億人民元の2倍ほどあると予想される。この他に、中国国内の投資家を対象に行われた調査とQDIIファンドの保有株式などの要素を見てみると、科学技術、メディア、通信、健康といった中国国内の株式市場では入手しにくい企業の銘柄に興味を強く持っていることを示していた。

ハンセン総合大型株指数の構成銘柄の他に、滬港通では資格にあった中国の個人投資家が、ハンセン総合中型株指数の構成銘柄を売買することも出来る為、ハンセン総合大型株指数・中型株指数に含まれていないが、上海A株に対応するH株と見なされる株式があれば、その銘柄は大化けする可能性が出て来る。

ハンセン総合中型株指数の構成銘柄を見ていくと、中国国内に上場していないが、中国国内の個人投資家によく知られている銘柄として、PCCW(0008)、周生生(0116)、ササ(0178)、信徳集団(0242)、六福(0590)、復星(0656)、創維数碼(0751)、国薬(1099)、鳳凰衛視(2008 フェニックステレビ)、ハイアール(1169)と波司登(3998)などを挙げることが出来、滬港通によりどれだけ伸びるのかが期待出来る。

香港の通信会社は個人投資家には選ばれないかもしれない

もし、上述の調査結果に合致する銘柄を挙げるとなれば、中型の科学技術銘柄では神州数碼(0861)だけが条件に合致するものとなる。メディアと通信銘柄では、選択出来る中型株の銘柄も多くなく、前者は鳳凰衛視(2008 フェニックステレビ)、後者はPCCW(0008)、和記電訊香港(0215 ハチソンテレコムホンコン)、数碼通(0315 スマートーン)となる。しかし、香港における通信会社は必ずしも中国国内の個人投資家に認識されているとはいえず、また、最近、通信会社が月額料金を値上げしたこともあり、現水準において魅力は限定的であると言える。

ヘルスケア銘柄には良い見通し

ヘルスケア関連銘柄は、ハンセン総合中型株指数の構成銘柄に多く含まれており、多くの選択肢がある。四環医薬(0460)、康哲薬業(0867)、石薬集団(1093)、国薬控股(1099)、上海薬業(2607)と神威薬業(2877)といった銘柄を挙げることが出来る。

ファンダメンタル面から見ると、中国の人口高齢化、生活水準の改善と保険カバー率の拡大に伴い、マーケットの医薬とヘルスケアサービスに対する需要が増加することが予想されており、また、中国国内の医薬業界は国策と改革の恩恵を受け、業界の見通しは良いものと考えられる。

医薬企業株の中でも、康哲薬業(0867)と石薬集団(1093)は証券会社から高評価を得ている。前者はクレディスイスが目標株価を12.83香港ドルに上昇修正し、市場に勝るという評価をしている。上半期の純利益も31.1%増となっており、市場の予想を上回っている。カバーする病院数は2000軒増加している。後者はゴールドマンサックスが上方修正し、買いの評価をしている。抗がん剤が今後2年で普及し、将来の粗利益が改善すると予想され、目標株価が7.5香港ドルに上方修正された。

しかし、専門投資家や一部の実力を持つ個人投資家は、既に香港へ赴き、口座開設、香港株式の取引を行っており、滬港通がその他の個人投資家の参加を引きつけるのかは、どれだけ儲ける機会があるのかという点にあると思われ、もし、同一銘柄で両地に価格差があれば、そうしたその他投資家も興味を持つと思われる。

長期的スタンスの投資家は大型優良株とリートを購入すると予想

中国国内投資家は注目されており、変動が大きい株式を取引することを好む。滬港通により中国国内の投資家が中型銘柄を投資出来るようになるが、流動性が高くないため、必ずしも中型株に資金が流入するとは限らない。短期で取引しない個人投資家であれば、名前の知れた大型優良株を買い入れる傾向があると思われる。

滬港通は中国移動チャイナモバイルや領匯 (0823 リンク・リート)といった大型銘柄に追い風となると思われる。蒙牛(2319)であっても、中国国内に伊利という同業他社の株式が上場しているが、国内投資家は蒙牛に対しても興味を有しており、また、2銘柄を保有することでリスク分散することも考えられる。

新興産業は、中国国内では上場しておらず、リートなどの利息収益を主とする銘柄にも国内投資家は興味を持つと思われる。文化産業と関連のある鳳凰衛視(2008 フェニックステレビ)や輸出工業銘柄である創科(0669)にも注目しておきたい。

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