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中国人民元切り上げ圧力がじわじわ増加

今年上半期は中国国内経済は減速、加えて、株式市場も低迷し、不動産価格も下落する状況下で、中国国内における投資収益が下降した。資本流入も減速し、ホットマネーの流入は明らかに減少した。これが人民元の価値低下を予想する動きが出て来た。しかし、下半期に入り、これらの状況に変化があり、経済成長に改善が見られるようになり、通貨政策が取られ、国際収支も変化する中で、下半期の人民元為替レートの転換は既に決まっているかのように見えて来る。

中国の輸出が回復 人民元上昇を招く

全体を見たマクロ的には、経済成長は徐々に安定し、第2四半期のGDPが前年同期よりも7.5%増加し、第1四半期から0.1%上昇した。7月は一部データで落ち込んだものもあるが、経済は全体的に落ち着いており、経済が安定し、好方向に向かうというマーケット予想に大きな変更はないものと思われる。次に、ここ数ヶ月で外需が改善し、輸出の回復上昇が持続している。これが人民元上昇の基本的要因となっている。第3に滬港通(上海・香港ストックコネクト)が開始され、株式市場が堅調となる刺激を与え始め、資本流出の速度が遅くなり、流入が増加している形跡がある。中国国内企業や市民も人民元購入の意欲が上昇、逆に外貨購入意欲が減少しており、8月は資本流入の増加が維持されると予想される。経済全体で人民元購入意欲が上昇しており、またこれが更に強くなり、人民元の上昇圧力をもたらしている。

下半期の経済成長は安定したものになると思われ、輸出増加のスピードは回復上昇、株式市場も段階的に強い動きをすると見られ、人民元は上半期のパターンを抜け出し、上昇圧力を受けることになると思われる。また、注目すべきは、上半期において人民元の下降が強く予想されていた際に、国内企業や市民の人民元買付け意欲は強くなく、銀行全体で多くの外貨預金を積み重ねていた。今年7月末までに、金融機関における外貨預金額は6086億米ドルで、年初より1600億米ドル近く増加、昨年通期での増加でも390億米ドルもなかった。

輸出状況の改善と資本流入が段階的に増加していることで、下半期の人民元上昇は安定したものになると予想され、銀行内の外貨預金が人民元に両替されるペースも加速し、更に人民元上昇圧力が高まると見られる。

以前よりも大きい人民元の変動幅

しかし、同時に、7月の投資、工業付加価値等のデータが落ち込み、経済安定の基礎が堅牢なものではないことを表している。経済成長も反転する可能性もあり、第3四半期のGDP増加は第2四半期よりも落ち込む可能性もある。

また、不動産の落ち込みが投資や消費に対して大きなプレッシャーとなり、地方政府債務やシャドーバンキング等の領域にある潜在的なリスクも無視することが出来ない。市場の予想では、ある程度に分割された上昇となり、長期的に一方的な上昇を見せることは難しいと見ている。それゆえ、今年下半期の対米ドルでの人民元の全体的な上昇を形成しても、その変動はまだ存在するので注意が必要と考える。

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