大口投資家がアリババに乗り換える隙に ネット株を安値で仕入れる戦略とは? - 香港カラフルFP

Home »  マーケット・ニュース »  大口投資家がアリババに乗り換える隙に ネット株を安値で仕入れる戦略とは?

大口投資家がアリババに乗り換える隙に ネット株を安値で仕入れる戦略とは?

中国のインターネット業界の巨人であるアリババが遂に19日にアメリカで上場する。現行の株主がこの機会に持ち株を売出すと表明しているが、アリババの株価を入手することは難しい為、上場後におけるその株価の動きが投資家を失望させることはなかろう。短期的には、一部のネット株の調子を上げることも考えられ、利益成長しているソフトウェア会社株は投資の価値があると見受ける。アリババの主要ライバルであるテンセント(0700)は、大口投資家がアリババ株を購入する資金調達をする影響を受け、数日ほど動きが弱くなってきている。しかし、上海・香港間で互いの上場株式に対する直接投資を相互に認める制度「滬港通」(上海・香港ストックコネクト)が10月に正式に開始し、香港株式市場は更に上昇することが望める為、これを機にテンセント株も最近の下げを取り戻すと見られる。

世界最大規模の新規株式上場(IPO)になるとみられるアリババであるが、先週月曜日(8日)にニューヨークでロードショーを開始。今週月曜日(15日)には香港、そして、シンガポール、ロンドンと続く。アリババの上場プロモーションは18日で終了する予定であり、もし、予定通りに終了すれば、アリババの売出価格が今晩決定する。翌日の金曜日にはニューヨーク証券取引所で上場となり、「BABA」の株式コードで取引が開始されることとなる。

アリババは1株66から68米ドルを発行価格として募集しており、最多で243億米ドルの資金調達を行うこととなり、市場総額は1680億米ドルに達し、アマゾンの1530億米ドルという市場総額を超える。アナリストによると、アリババの市場総額が大きい為、各インデックスの構成銘柄として取り入れられ、多くの長期投資ファンドが買い入れることとなる。また、市場総額も低く見積もられているため、アリババの株式を購入することが難しいということになれば、その後の株価の動きにとって、好材料となる。

アメリカ大型新規上場株の大幅上昇には難あり

しかし、海外メディアの資料によると、アメリカにおける大型新規公開株式は、上場初日の株価平均上昇幅は10%を切り、1年後には更に株価を下げるというものだ。アリババの現在の株主は今回の上場を機に持ち株を売出し、減らすとしている。今までのネット株上場後の短期的な動きは各々異なるものの、長期的には依然と素晴らしいもので、グーグルはもっとも素晴らしく、上場時公募価格が現在までで7倍近くにまで上昇、フェースブックも1倍を超えている。

ホットマネーがアリババを追い求めることで、この頃、アリババの主要ライバルであるテンセントは冷遇を受け、株価が調整に入っている。しかし、「滬港通」(上海・香港ストックコネクト)の開始が徐々に近づくにつれ、モルガンスタンレーでは恒生指数(ハンセン指数)の目標株価を27600ポイントに上方修正しており、今後、現状を上方突破する望みがある。一旦、資金が再び香港株式に流入すると、恒生指数(ハンセン指数)を構成する大型銘柄であるテンセントは再び上場となる機会を得よう。

テンセントは122香港ドルで買い

アリババは上場前の評判が好調で、公募価格を1株60米ドルあまりから70米ドルあまりに上げる可能性がある。これが市場のモメンタムを刺激し、テンセントには助けとなる。アリババ株は全ての投資家が必ずしも買付けれるわけではないので、テンセントを現在の調整の時点で買付けるのは良いと考え、約122香港ドルの現行価格は既に良い買入価格と見る。

テンセントのファンダメンタルに大きな変化は無く、まだ高成長の段階にあり、今年上半期の営業額は36.6%上昇、381.46億人民元となった。純利益は59.2%増の122.93億人民元、サービスと広告収入は各々40.7%、51%増で301.26億人民元、32.41人民元となっている。

株価の面では、アナリストによると、2015年の株価収益率(PER)の予想が、テンセントの29倍に対し、アリババは27倍と低いものになっている。この2社は中国におけるネットサービス企業であるがその性質は異なっている。アリババは電子商取引のプラットフォームを提供し、B2B貿易、ネット販売、買い物検索エンジン、エスクローサービスなどを提供している。テンセントは中国においてユーザー向けインターネットサービス、移動通信サービス、ネット広告サービスを提供し、異なるインターネットのプラットフォームにて、中国で最大規模のソーシャルネットワークコミュニティを形成している。

資金の短期的な動きはテンセントには不利に

テンセントが行っている多くの事業にはまだ潜在的な成長の余地がまだまだ有ると見ている。モバイル広告も利益貢献し、利益率も更に上昇すると見られる。その為、テンセントの来年の利益と収入は増加が期待され、中長期的にはアリババよりも優勢である。

ドイツ銀行では買いの評価をしており、2015年の純利益と収入は潜在的に増加する可能性があると予測しており、目標株価を150香港ドルから159香港ドルに上方修正している。テンセントの株価は高水準にあるが、その事業はまだ高成長期にあり、アリババの上場による調整を経て、アリババが公開後に好調となれば、テンセントもその後を追いかける展開になると思われる。

この他、アリババの上場公募価格は安くはなく、上場後の株価上昇が大きくなるとは必ずしも限らない。しかし、テンセントの今後の動きはアリババの上場後の動きを見ておく必要がある。投資家はまずアリババを買い、株価上昇を待って、売却し、利益を得た後、ようやく価格が相対的に低めのテンセントを買うことになる。この為、テンセントを買い入れた後はしばらく保有する心の準備をする必要がある。

アリババの上場が近づき、テンセントの他にも、この機会に値を上げそうなネット関連株がある。業界の中でもファンダメンタルが比較的良いソフトウェア株がもっとも取っ付き易い。中国軟件(0354)と金蝶(0268)は中間業益が比較的良いものであった。一方、金山軟件(3888)はまずまずで、利益成長が鈍化し、今後の支出も増加するものとなっている。また、市場ではこの頃高株価の銘柄を避けており、ネット銘柄やマカオカジノ銘柄もその一つである。その為、利益が高成長を続ける銘柄をよく選んでおきたい。

香港カラフルFP
さあ、自分年金をはじめよう!
今日から始める海外投資講座