世界経済の安定成長を示す3つのシグナル - 香港カラフルFP

Home »  マーケット・ニュース »  世界経済の安定成長を示す3つのシグナル

世界経済の安定成長を示す3つのシグナル

世界の経済成長の回復が弱くなるのかどうか、最近は多くの投資家が関心を寄せている。アメリカの8月度の就業者数はがっかりさせるものであり、ヨーロッパの第2四半期のGDPは理想通りにはいかず、世界経済の見通しに疑いを持たせる様なものとなっている。しかし、世界全体は依然と安定しており、ただ、地域や国ごとに成長の差が大きく異なってきている。

世界経済が過去5年のパフォーマンスを取り戻すかどうか定かではなく、その期間におけるヨーロッパ、アメリカから新興国市場の経済成長に至るまで、予測された成長には達せず、今年も同じ様なものであると見られる。

世界銀行や国際通貨基金(IMF)などが相次いで世界経済の成長予測を下方修正し、現在の状況からすると、今年の世界経済の成長は再び低い水準となるとみられる。長期的には、世界経済の成長は第二次世界大戦後の平均値よりも低いままになると予想されるが、経済サイクルが落ち込むような状況にはなっていない。全世界の製造業購買担当者指数(PMI)、クレジットスプレッドと工業金属価格の推移から、上記のポイントを見ていきたい。

クレジットスプレッドが狭まり、経済成長を示す

まず、大部分の世界の製造業に対する調査が示すように、世界全体の経済成長は安定し、そのスピードを速めている。今年になってから、世界の製造業PMIはほとんどの時期において、約52.5の水準となっている。サービス業PMIもこの頃改善が見られ、7月度の世界サービス業PMIは56.0まで大幅に上昇、8月も僅かに55.5に落ち込んだだけだった。

次に、企業の信用力の差による利回りの差のことを指すクレジットスプレッド(Credit Spread)は依然と狭いものであり、経済が持続して成長していることを示している。ご存知のように、ローン市場でこのようになるのは経済を好調とみているシグナルである。反対に、クレジットスプレッドが大きいと貸出状況が悪化していることを示し、この時は経済成長が鈍化することを示す。現在は、クレジットスプレッドが十分狭く、経済成長は通常であれば加速していく。現在の資金貸出状況の指標は良好なものであり、ハイイールド債の利息差も先月に変動があった後、落ち着き始めている。

3点目に、工業金属価格が持続して安定している。黄金価格は圧力を受けている中、経済活動の調子を反映する工業金属価格は安定している。工業金属JOC指数は春の低水準に比べて約8%上昇しており、前年比でも約7%上昇していることからすると、世界経済の成長が鈍化している痕跡は見られない。

アジア新興国株式の株価には留意

これらの点からすると、世界経済は依然と平穏であり、国や地域によって、その成長度合いが大きく異なっているだけのことと分かる。アメリカ8月度の就業レポートは市場予測よりも大きく劣ったものであり、僅か14.2万の新規雇用を生み出したものであっただけだが、その主要要因は季節サイクルによるものと思われ、新規受注といった他の経済データはアメリカ経済が加速中であることを示している。一方、ヨーロッパは回復力が減少しており、ユーロ圏の第2四半期の国内総生産(GDP)は前四半期比でゼロ成長であった。新興国市場では、中国経済のソフトランディングが期待され、インドも成長を速めている。一方、ブラジルの上半期は衰退に陥っている。

世界経済全体が安定を維持し、ゆるやかな成長を持続する動きの中で、株式は依然と債券よりも魅力があり、アメリカと世界株式は上昇することが予測される。しかし、現在の株価が特別に安値というわけではないので、投資家は相対的に価値のある資産を選ぶことが必要となってくる。

日本とアジア新興国の株式はおしなべて好調と言える。香港・上海市場では「滬港通」(上海・香港ストックコネクト)が10月に開始され、短期的にはマーケットのムードを盛り上げるだけでなく、外国資本が中国国内にもたらされるルートとなる。

香港カラフルFP
さあ、自分年金をはじめよう!
今日から始める海外投資講座