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利回りを追求し、アジア債券に集中

超低金利の環境が長年継続し、投資家は利息収入を争う様に求めるようになってきている。そのような状況下、魅力的な投資機会は見ることも少なく、買えることも少なくなっている。しかし、アジア各国のファンダメンタルは絶えず改善しており、取り巻く経済環境の流れも良い形勢をなしてきており、アジア債券が良い収益をもたらす数少ない資産の一つとなっている。

債券は固定収益を得ることが出来る伝統的資産の主なものであり、投資家が安定的な利息収入を得る源泉とあり続けている。2008年に金融危機が起こる以前は、理想的なリターンとなる固定収益をもたらす債券はマーケットでも珍しくなかった。リーマンショックが起き、世界的な金融危機に陥るにつれ、各国の中央銀行は経済振興の為に量的緩和を積極的に行い、資金が溢れ、まれに見る超低金利という状況となった。これにより、債券利回りも大幅に縮小し、良い利回りを求めることはより困難なものとなった。

ブラックロック社2014年6月末までのデータによると、2007年において利回りが4%を超える固定収益資産は10種類も存在した。しかし、昨年半ばでは新興国市場債券とハイ・イールド債(高利回り債)の僅か2種類にまで減少してしまっている。この2種類の内、アジア債券は主要な構成比を占めている。

欧米債券よりも魅力的な評価のアジア債券

ブラックロック社とバークレイ社の昨年11月末までの資料では、アジアクレジット指数を構成する債券の平均利回りは約4.1%となっている。その内、投資適格債券とハイ・イールド債の利回りはそれぞれ3.2%と6.7%となっている。これは、アメリカの投資適格債券とハイ・イールド債の利回りである3%と6.1%よりも高いものとなっている。昨年末までにおいて、新興アジア国の投資適格債券とハイ・イールド債の利息差(クレジット・スプレッド)は、米国とヨーロッパに比べると、明らかにプレミアムがあり、アジア債券の評価が相対的に魅力的であることを反映している。

取り巻くマクロ環境も同様にアジア債券に有利なものとなっている。ヨーロッパ中央銀行が量的緩和を実施している他に、世界の多くの中央銀行も利下げを実施し、マーケットに更なる流動性を持たせようとしている。これと同時に、アジア通貨に対する米ドル高の衝撃が既に和らいできており、原油価格も昨年中頃に比べ、大きく下落している。これがアジア各国のインフレ圧力と経常赤字を軽減する助けとなっている。また、中央銀行にとっても、更なる量的緩和政策の余地を持たせるものとなっており、各国の国債に対する評価においても有利なものともなっている。

アジア経済のファンダメンタルは持続して改善しており、アジア債券を高評価する主要な要因ともなっている。中国・インド等のアジアの大型国家の成長に対する見通しは楽観的であり、政局も安定している。また、国民の支持をを受け実施されている政治改革も継続して行われており、長期的な成長をサポートことが期待できる。信用クレジット面のファンダメンタルにおいては、格付機関がアジア各国の格付を上方修正する動きもある。

新興国市場と同一ではないアジア市場

少なからずの投資家の心中において、アジア市場と新興国市場は同一のものであると見ている方も多いと思うが、その見方は大きく誤っていると考える。間違いないことではあるが、多くのアジア諸国は新興国市場に属している。しかし、アジア内には少なからずの成熟市場も存在しており、新興アジア諸国の経済成長面・インフレ問題面において、新興国市場全体に比べて優位にあると言える。脆弱な五ヶ国に挙げられているインド、インドネシアでも経常赤字がおしなべて改善する傾向にあり、アジア債券市場でも投資適格な債券を多くの中から選択することが出来る。

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