中国からの個人旅行熱が冷め、過ぎ去る輝かしい10年 香港・小売業銘柄株式は、その耐久力を検討する必要あり - 香港カラフルFP

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中国からの個人旅行熱が冷め、過ぎ去る輝かしい10年 香港・小売業銘柄株式は、その耐久力を検討する必要あり

中国からの個人旅行客「自由行」の効果が薄れている状況下、今年1月の香港の小売売上額は14.6%と大きく下落した。加えて、最近は並行輸入を行う中国旅行客に対する抗議活動も増加しており、緩和されてきた中国国民に対する香港への渡航ビザ発給の引締めが行われる可能性もある。マーケットでは、香港の小売業における輝かしい10年は過ぎ去り、もう戻って来ないと考えられている。小売業関連銘柄の株式は既に利益薄要因を織り込んでおり、まだ形勢が逆転し、大きく下げとはなっていない。しかし、マーケットの悲観的な見方を考慮すると、小売業株式にはしばらく手を出さずにいたい。

香港政府の統計によると、1月の香港小売業の売上金額は465億香港ドルで、14.6%の下落であった。昨年は通常売上の上がる旧正月が1月であったが、今年は2月にあり、売上額が季節的な影響を受けたとされている。2007年、2010年、2013年を例にとると、この3年の旧正月は共に2月にあり、その年の1月の小売売上は1.7%減少、6.6%増加、10.5%増加であった。2月の旧正月は、1月の売上より下がってしまうことがなかっただけではなく、逆に増加することが多く、減少するのは僅かであった。

宝石・貴金属店は中国本土の反腐敗運動の影響を受け落ち込む

高級腕時計、宝石・貴金属の販売は、1番悪影響が直撃しており、21.4%も大きく下落した。中国本土で行われている反腐敗・反不正運動により消費が大きく落ち込んでしまったことが主な要因となっている。旧正月の期間において、周大福(1929)は販売を4%下げた。これは同業の中では下落幅が一番小さいものであった。マーケットでは、日本円とユーロの大幅な安値、香港ドルとマカオパタカの米ドルに追随した上昇を受け、香港・マカオの魅力が下がってしまった。また、反腐敗・反不正政策は贅沢品の小売に他業界よりも大きい打撃を与えており、しばらくは宝石小売企業株への投資を行うのは好ましくない。

ササは中国からの旅行客に依存過多

莎莎(0178 SASA ササ)は旧正月期間の業績公表を行い、香港・マカオでの小売販売は10%下落、予想よりも悪い結果であった。香港を訪れる中国本土からの旅行客の人数は減少したが、ササにおける中国本土旅行客との取引量はまだ5%上昇していた。しかし、販売単価が15%下落し、全体的に中国本土客からの売上金額は11%減少となり、旧正月休暇において中国の連休効果が既に薄れてきていることを反映している。

ササの1月、2月の販売は7%、3%と増加しているが、香港ドルの上昇に伴い、中国本土客の香港における消費額が下がっている。同時にササは中国本土旅客に依存過多となっており、ネット通販が広まっている中では、大きく下げる懸念がもたれる。

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