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多角化投資を行うべき3つの理由

現在の市況は変化が激しく、単一の市場に投資する株式や債券は、リスクに応じた理想的なリターンを得ることは難しい。投資市場の幅広さとその深さが世界でも屈指のアメリカ市場でもこの例外ではない。長期的な投資家は世界の目を向け、資金を異なる地域に投じておきたい。

「たまごを一つのカゴに盛ってはいけない」という格言を多くの投資家が知っていることでしょう。問題は、多くの人が投資ポートフォリオの中で資産種類数を増やしたいだけであったり、異なる種類の資産に分散投資を行うが、往々に中国マーケットや単一の国家に資産を集中してしまうだけであり、これでは分散投資の効果も割引かれてしまう。

米国株への集中投資ではまだ不足

アメリカの投資市場の資産がかなり多角化していることは否定出来ない。米国株式市場を例にとって見ると、S&P500指数で一番の割合を占めるのはテクノロジー業界であるが、その割合は僅か20%となっているだけである。時価総額が最大のアップルもその僅か4%を占めているだけである。これに加えて、アメリカはここ数年上昇相場が続いており、アメリカ株式と債券だけに投資することで、充分な分散投資とリターンという2つの目標を達成出来る、と思わせてしまっている。

マーケットのデータから見ると、2009年3月からアメリカは上昇相場に入り、今に至っている。S&P500指数の累計リターンは約2倍に達し、その期間における債券市場のパフォーマンスも同様に良かった。米国10年債のイールドは2008年と同様に低くなっている。上記期間にアメリカ株式と米国債券をおのおの60%、40%のポートフォリオで保有することに勝るリターンの資産配置はほとんどなかった。

しかし、米連邦準備理事会(FRB)による量的緩和が終了するに従い、ヨーロッパ、日本と中国などの中央銀行が量的緩和を行う様になっている。各国の関連する政策に違いが見られるようになり、投資家の意識にも徐々にマーケットの変化を感じさせるものとなっている。

2015年に入って以来、アメリカ株はヨーロッパ株、日本株に比べて、明らかに出遅れを隠せない。構造改革の筆頭銘柄である中国株式と比べると更に差が開いている。では、次に国際性豊かな多角化投資を行う必要がなぜあるのかという理由を3つ見ていきたい。

各地の相関性が減少する見通し

まず、相対的な価値であるが、現時点でのアメリカ株式は他の株式市場、そして米国株のこれまでに比べて、顕著なプレミアムが既に出現している。周期的な調整を経た株価収益率(PER)で見ると、アメリカ株式は既に27倍に達している。一方、これまでの平均は約16倍となっているだけである。これまでの経験から見ると、アメリカ株式にこれほどのプレミアムが現れた後の5年は、リターンが従来の水準の半分程となっている。

その次に、世界経済に占めるアメリカの割合が減少していることである。ブルームバーグの2013年末までのデータによると、アメリカが世界全体の国内総生産(GDP)に占める割合が30年前に約3分の1であったものが、20%近くに落ち込んできており、中国がもうすぐ世界最大の経済体となりえる。米国市場に集中して投資を行うことは、世界のその他の高成長地域に資産配置する機会を逃してしまうこととなろう。

最後に、現在では幅広く世界各地のマーケットに投資を行うことで、分散投資の効果を得ることが出来る、ということである。実際に、国・地域により、経済回復のペースが異なり、中央銀行の政策も異なっている。その為、近年は各地における投資マーケットの見通しとパソーマンスの関連性が既に減少してきている。2011年には、単一株式市場と、世界株式との相関性は平均して0.8の高さであった。当時は世界的な分散投資によるリスク分散効果は限度があった。しかし、現在はその相関性が0.64まで下がってきている。その為、異なる地域への分散投資により、リスクを軽減することが出来る様になってきている。先進国の中では、ヨーロッパと日本が注意に値し、新興国市場ではアジアと中国市場に注目すべきと考えられる。

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