MSCI指数に中国A株が取り入れば、香港株・中国株にメリット。 - 香港カラフルFP

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MSCI指数に中国A株が取り入れば、香港株・中国株にメリット。

ここ数ヶ月の中国株式市場は大幅な変動に見舞われており、マーケットにはあらゆる悲観的なニュースに溢れている。株価指数を提供するモルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)の指数に、中国本土株であるA株が採用されるかどうかというニュースに注目が集まっている。世界的に大規模なA株はMSCI指数に遅かれ早かれ採用されると見られており、今後、MSCI指数が様々な影響をもたらし、香港市場に上場する中国資本株にあたえる好影響は見過ごすことを出来ない。

MSCI指数に採用で、中国株が上昇するか?

現在のマーケットにおける主要な意見として、中国株がもしMSCI指数に採用されると、MSCI指数を追随するパッシブ運用のインデックスファンドは、その投資ポートフォリオに中国株を組み入れる調整が必要となる。これと同時に、MSCI指数をベンチマーク(運用指標)とするアクティブファンドも中国A株の比重を増やすこととなる。これらの動きがA株に追加の需要をもたらし、株価を押し上げることとなる。それに相反して、香港や海外マーケットに上場する中国企業株のMSCI指数における比重がA株採用により低くなることを免れ得ず、売りを呼ぶこととなり、株価に圧力となろう。しかし、実際の状況と差が出てきそうなのは、香港市場に上場する中国企業株の動きである。

まず、MSCI指数に中国A株が採用されると、MSCI指数における中国株全体の比重が上昇し、より多くの投資家が中国株の将来に留意を寄せ、これにより、投資が増加すると期待できる。また、現在のA株の2015年の予想株価収益率が平均36倍に達しているが、H株を含む香港市場に上昇する中国企業株は僅か12倍の水準に過ぎず、中国A株に対して、明らかに安値となっている。投資家はいつでもA株を減らし、香港市場の中国株へと乗り換えてくるだろう。

更に重要な点は、中国A株の取引高が香港よりもはるかに大きいことである。中国A株は過去3ヶ月の平均で、一日の取引高が2,350億米ドルであるに対して、香港市場の中国株は僅か100億米ドルであり、中国A株の4.3%ほどしかない。資産乗換えに香港へ流入する資金規模によって、A株市場に対する僅かであるが、香港の中国企業株の動きに対する影響は極めて大きいものとなる。

指数による投資配分調整の資金の流れに対する影響に関する分析を見ていきます。もし、A株の浮動株時価総額の約10%がMSCI指数に採用されれば、パッシブ運用及びアクティブ運用ファンドから最高約550億米ドルの資金が追加で流入する。もし、中国A株が全面的に採用されれば、流入する資金は4,500億米ドルにもなりえる。しかし、中国A株の全面的な採用には年数を必要とするはずである。A株市場の一日平均取引高が2,350億米ドルであることを考えると、初期の資金流入は数時間の取引金額に等しく、マーケットの実質的な動きは必ずしも大きいものにはならないであろう。

比較的期待できる中小型H株

中小型A株が一旦調整に入る、または、香港の中小型銘柄の動きに悪影響を及ぼすとの心配の声もある。しかし、中国と香港両地の中小型株の株価には大きな差が存在する。小型株から成る中国の創業板は今年平均で株価収益率が90倍ほどであるが、中小型H株は僅か13倍である。また、中小型H株を構成する企業の方が比較的良く、中小型A株を売却した資金を香港の中小型株に移し替えることも否定できない。

現在の中小型H株の一日平均取引高は約40億米ドルであり、深圳証券取引所の中小企業板と創業板は650億米ドルである。もともと中小型A株に投資されていた資金が少量でも香港に流入しても、香港株の流通性と株価を押し上げることとなり、香港に上昇する中国企業株は勝者となりえる可能性がある。

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