金融量的緩和を受け、資産配分の選択肢にヨーロッパ株式 - 香港カラフルFP

Home »  マーケット・ニュース »  金融量的緩和を受け、資産配分の選択肢にヨーロッパ株式

金融量的緩和を受け、資産配分の選択肢にヨーロッパ株式

ギリシャ危機が白熱する影響を受け、近頃のヨーロッパ株式市場は変動が大きくなっている。しかし、今回の事件がギリシャ以外の株式市場に対する影響はといえば、多くが心理的な要因が原因となっているものである。株式市場が変動する中で、混乱してしまい、ヨーロッパ株式を盲目的に売りにでることは避けておきたい。量的緩和政策といった幾つもの好材料によるサポートがヨーロッパ株にはあり、優れた配当株が提供する収益機会も多く存在している。よって、ヨーロッパ株式は資産配分において、良い選択肢であると言えよう。

全世界の国内総生産(GDP)に占めるギリシャのGDPは約0.3%であり、ルーマニアやペルーに比べてもまだ低い。また、ヨーロッパ全体のGDPの2%以下しか占めていない。ヨーロッパと世界の金融機関の資金は十分にあり、対ギリシャの投資はごく僅かなものであると言える。ギリシャ情勢のヨーロッパ全体や世界の株式市場に対する影響は、実態に基づくものというより、心理的要因によるものが多い。

ヨーロッパ当局がいかに傷口を小さくしようかとしているかを考慮してみると、ヨーロッパ金融市場が受ける衝撃は限られたものとなり、市況の変動は逆に投資チャンスをもたらすものとなる。

金融量的緩和が効果を発揮

ヨーロッパでは2兆ユーロを超える量的緩和政策が実施されており、ヨーロッパ経済は回復を続けており、企業の利益予想も上向いてきている。ヨーロッパ株式の現在の価格水準は債券やアメリカ株式よりも割安であり、投資家が保有する水準も低くなっている。これらはヨーロッパ株式が上向くサポートとなる要因である。中でも量的緩和政策がもたらす作用が最も重要なものであり、ヨーロッパ株式の近年のリターンにおいて、それを見てとることが出来る。

ヨーロッパ中央銀行(ECB)は大規模な量的緩和政策を3月に実施すると今年1月に公表した。これにより、ヨーロッパ中央銀行は市場に向かって、ヨーロッパ経済を盛り立てることに注力することを示し、資産価格の上昇、ユーロ安への圧力緩和、マーケットへの信頼上昇を促すこととなり、企業の借り入れコスト低減が期待できる。企業が有利な融資環境を利用でき、さらに多く、さらに低コストで債券を発行でき、現存債務の再融資を行うことができる。

量的緩和政策が実施されることにより、ヨーロッパ経済が持続して改善し、今月初めに発表されたユーロ圏6月の製造業購買担当者指数(PMI)の確定値は上昇し52.5となり、ここ14ヶ月で最高値となった。

ヨーロッパ中央銀行(ECB)のデータが示すように、ユーロ圏の5月末までの3ヶ月のマネーサプライM3伸び率は前年比で5%と引き続き増加している。5月分の民間企業ローンは更に0.5%上昇し、2012年2月以来の最大の増加ととなっており、量的緩和計画の効果が表れている。

量的緩和政策はヨーロッパ企業にとって有利なビジネス環境を提供しており、今年第1四半期の企業利益はおしなべて予想を上回っており、ヨーロッパ企業は通年での一株あたり利益の増加は10%に達すると見られており、マーケットの利益予想も引き上げられる余地がある。

低変動でリターンを望める投資先

ヨーロッパ株式は上半期に顕著にアメリカ株式よりも良い動きを見せ、その価格水準は年初ほど魅力的なものではなくなっている。しかし、まだ暫くは債券やアメリカ株式よりも良いとも言える。もし、過去の水準と比較するのであれば、現時点でのヨーロッパ株式の価格水準はまだ割安と言える。

低い変動リスクで利益チャンスを求めたい投資家にとっては、ヨーロッパ株式も二つと無い選択肢である。ヨーロッパには流動性の高い株式市場を擁しており、配当収益率も先進国マーケットの株式市場では最も高い水準に属している。ヨーロッパ域内の多くの上場企業は優れた配当を出す株式であり、事業範囲も広く、収益と分散投資の長所を兼ね備えている。その為、マーケットが変動する中で抵抗力を比較的有し、長期のパフォーマンスがマーケット全体よりも優れることが期待できる。

香港カラフルFP
さあ、自分年金をはじめよう!
今日から始める海外投資講座