中国構造改革は進展好調、アジア株は玉石混交も中国・インドが勝ち組か - 香港カラフルFP

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中国構造改革は進展好調、アジア株は玉石混交も中国・インドが勝ち組か

アジアの株式市場は今年に入ってからパフォーマンスの足並みが揃わず、アジア内各国における経済成長加速の見通しや、改革過程にあるなど異なる背景があり、全てが同様の情勢とはなっていない。そのため、投資家にとって期待できる見込みに高低差があることが反映されている。アジアの株式市場の現状をじっくり観察すると、全体的には先行きがまだ明るくなっていないものの、まだ多くの機会が潜んでおり、とくに中国及びインドには今後も大きな可能性が期待できる。
  
米FOMC会合結果がどうなるのかは、現在アジア太平洋エリアの株式市場に対し最も影響を与えるマクロ要因となっている。FRBは来週15・16日にFOMCを開催し、その結果は香港時間の17日明け方に明らかとなる。最近の米金利先物の動きを見ると、今回利上げが決定される可能性は極めて高いものの、利上げペースが緩やかとなった場合、アジア株のリターンは米政策金利を上回る見込みがある。スムーズに利上げが進み金利正常化を牽引できれば、アジアの経済成長にとって有利となるだろう。

現在のアジア全体の経済情勢では、以前の米利上げ周期の際の状況とは異なっている。2008年の世界的な金危機勃発後、アジアの数多くの経済体で経常勘定の問題解決に力が注がれてきた。インドやインドネシアではこの面で実質的進展を遂げ、多くのアジアの国々が構造改革を展開し、長期的リターンを見越した将来性の改善に努めてきた。中でも中国とインドはずばぬけている。

政策制定者であれ、市場参加者であるにも関わらず、市場環境の安定維持が構造改革と同時に渇望されている。中国企業の株式市場の先行きは、中国政府がいかにして改革と経済成長の間でバランスをとっていくのかにかかってくる。以前に発表された「13・5」計画では、すでに中国政府が構造的な改革および継続した経済成長の決心が示されており、中国の政策決定者が安定成長だけでなく、同時に市場化の推進継続を疎かにしないことを期待されている。

中国は引続き市場化を推進へ

中国の金利市場化(自由化)は人々を鼓舞させる政策の一例となっている。中国人民銀行(中央銀行)がここ一年余りで何度も利下げを実施しており、市場の流動性を開放するほか、10月末にはさらに預金準備率と預金・貸出基準金利の同時引き下げを行い、銀行預金金利の上限を撤廃し、長年を費やした金利の市場化を完了させた。これは中国における金融の自由化がまた一歩前進したことを示している。

インドにおいては、例え改革途中でいつでも政治的障害に直面する可能性があるとしても、インドのファンダメンタルズは力強く、経済成長が再び加速しており、理想的な情勢をキープしている。現地経済及び好調な消費の恩恵を受けるバリュー型およびグロース型銘柄は、いずれも期待できる。

  

香港・シンガポール・台湾の株式相場は慎重に

アセアンの市場は大幅調整を経て、値ごろ感が出てきた。長期的な成長力を有する一部銘柄には投資チャンスがうかがえる。しかし東南アジア市場は米国での利率変更に特に過敏となっており、また弱い勢いとなっている商品市場の影響を比較的受けやすく、投資家は注意深く投資先を選択することが求められる。また、インドネシアとタイでは割と多くの機会があると見られる。

香港とシンガポールにおいても、米国の金利引き上げの影響を比較的受けてしまう近年は中国本土から香港を訪れる旅行客数が減っており、香港における小売業と店舗賃料に対して圧力を更に与えることとなろう。今は香港株式市場に対して投資家は比較的慎重な態度をとるべきであり、シンガポール株式市場もまた理想的な投資先の選択肢とは言えない。

その他に、スマートフォンの発展における重点は、徐々にハードウエアからソフトウェアへと移っている。その上、新製品発売サイクルも業績向上を必ずしももたらさないものとなってきており、アジア株式におけるテクノロジーをテーマにした投資も衰退してきており、台湾の株式市場は自然とその影響を受けるため、投資家は慎重になるべきであろう。

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