「自分年金」の貯め方、増やし方 - 香港カラフルFP

「自分年金」の貯め方、増やし方

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老後に向けて、今から準備が必要な金額がおおよそ把握できたら、次は、どのように増やしていくのかをみていきましょう。

まずは、必要金額を老後までの年数で割ってみます。40歳の人で老後までに貯める必要がある資金が2,000万円とします。その場合、65歳までの25年間に毎年80万円ずつ貯めなくてはならないことになります。

毎年80万円を貯めるには、月々6万5千円の積立をする必要があります。この金額を見て、どう思われたでしょうか。

住宅ローンや子供の教育費用などを考えるとなかなか腰が引けてしまいますね。しかし、腰がひけると言ったまま、いつまでも始めないでいても、必ず老後は誰にでもやって来ます。しっかりとゴールを見据えて、計画的に毎月少しの金額でも良いので「自分年金」に回す資金を貯めていきましょう。

時間があなたの味方「複利の魔術」

先ほどの例では、25年間で2,000万円貯めるには毎年80万円ずつ貯めなくてはならない、と言いましたが、実はそんなに多くは必要ありません。資金は貯めるだけではなく、貯めると同時に運用することで、増やすことが出来ますからね。

では、運用でどれだけ増やすことが出来るのでしょうか?

利回りが年利1%で、100円運用すると、1年後には利息の1円が足されて、101円になる計算です。
そして、10年後には110円、25年後には125円になります。

しかし、実際には、それ以上の金額になります。
というのは、増えた利息も、次の運用に回すことができるからです。例えば、運用一年後は利息1円を合わせて、101円を次の年に運用することが出来ます。そして、次の年も利息を元本と合わせて運用していくことで、雪だるま式に増やすことが出来るのです。この利息も合わせて運用していく方法は、「複利」での運用と呼びます。

複利での運用の結果、25年後には128円になり、利息の運用を考慮しなかった場合の125円という結果に比べて、3円多くなっています。この例の場合、たった3円ですが、実際に運用する金額は100円ということはないですから、無視出来ない金額となります。
この複利での運用は、時間が長ければ、長い程、雪だるま式に利回りが上昇していきます。
例えば、年利5%で運用できるとして、5、10、15、20年、そして、25年の期間で、100円を運用してみます。各々、運用後、127円、162円、207円、265円、338円となり、1年あたりの利回りに換算すると、5.4%、6.2%、7.1%、8.2%、9.5%となり、期間が長くなるほどに、利回りが良くなって行くのが分かると思います。

このように、「自分年金」は若ければ若いうちに始めると少ない金額で、目標に達成することが出来るのです。

利回りが高い運用を選ぶのが肝要

では、複利で運用して、25年で2,000万円を貯めるには、毎年幾ら必要になるのか、異なる利回りで、改めて計算してみましょう。
年利 1%、3%、5%、10%、15%で計算してみたいと思います。すると、毎年積立が必要となる金額は、70万円、55万円、42万円、20万円、10万円となります。何もせずに積み立てるだけでは毎年80万円必要だったのに、このように、より高い利回りの運用をすることで、必要な積立がより少なくて済むのです。これから、いかに利回りが高い運用をしていくことが肝要かが分かりますね。

年齢とともに、よりリスクが低い運用へ

より高い利回りでの運用と言いましたが、一方、利回りとトレードオフの関係にあるリスクについても注意を払わないといけません。
利回りが変動するリスクも、長い年数で運用するのであれば、蓄積する利回りでカバーすることが出来ます。ですので、40代までの人であれば、高めのリスクを取りつつ、高い利回りの運用を行っても十分問題ないかと言えます。

しかしながら、50代になってくると、定年もそろそろ控えており、運用の期間もそんなに長くはとれません。ですので、利回りが低くても、より低いリスクでの運用に切り替えていく必要があります。

このように、ご自身が許容出来るリスクのレベルに応じた運用を考える必要があります。