米国預託証券 ADR - 香港カラフルFP

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米国預託証券 ADR - べいこくよたくしょうけん / American Depositary Receipt

米国預託証券(ADR)は、米国以外の国で設立された企業が発行した株式を裏づけとして米国で発行される有価証券のことをいい、米国の金融市場において米国以外の企業の株式の円滑な売買取引等を目的としています。

HSBCの米国預託証券を例にとると、米国預託証券を引き受ける米国にある預託銀行が香港市場でHSBCの株式(原株)を取得し、保管。そして、その株券を担保として、HSBCの株式の所有権を示す預かり証を発行、ニューヨーク証券取引所などに上場、投資家に販売されます。この預かり証を預託証券(Depositary Receipt)と呼び、アメリカで発行されることから米国預託証券(American Depositary Receipt / アメリカン・デポジタリー・レシート)という名称がつけられています。また、その頭文字をとって、ADRとも呼ばれます。

米国預託証券そのものは預かり証であり、厳密に株式ではないが、その裏づけとなっている株式に対する所有権そのものあり、全ての株式に関する権利があり、実質的に株式保有者とほぼ同じ効果を得れます。

米国預託証券を発行するメリットは、米国以外の企業が米国において株式によって投資家から資金調達する場合において生じる米国投資家が抱えるリスクや不便を解決することにあります。

具体的には、米国以外の企業がもともと上場する地元国で発行する株券を受け渡すには物理的な制約があり手間がかかること、売買・決済・配当金の受領が自国通貨建てで支払われる為替上のリスクもあります。米国預託証券を通すことで、米ドルでの売買・決済、および配当金の受領が可能とし、上述の不都合を解消することで、米国株式と同様に米国の投資家が米国以外の企業の株式の取引を出来るようになります。

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